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zoom RSS 『僕たちの戦争』/荻原浩/双葉社/「2001年と1944年に生きた青年がチェンジしたら・・・」

<<   作成日時 : 2005/06/13 06:03   >>

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 2001年9月11日、世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んだ。世界中をテロのニュースが駆け巡る。

 テロのニュースが始まるとバラエティー番組にチャンネルを回す青年。そんな青年が、終戦前の1944年9月12日に航空隊で飛行術訓練生とチェンジする。
 文明も言葉も、精神的なものまでまるで違う世界。入れ替わった二人の青年が、これだけ違う世界をどう生き、何を考えたか。

 最近、想像的な小説が書かれている。三崎亜記『となり町戦争』もそのひとつ。戦争と現代をテーマにしながら、人々に想像力を求めている。
 それも30代、40代の戦後世代が、書いていることに、現代のひとつの危機感がうかがわれる。

 「身内や仲間の死はストレートに悲しくて、わかりやすい。でも、顔が見えず言葉も違う人間の死や苦痛には想像力が働かない」「テレビで、まるで興味のない遠い国の戦争やテロのニュースが始まると、すぐにバラエティー番組にチャンネルを切り替えちまっていた」青年が、人の死に対する想像力を持ったとき、人間の大切なものに気がつく。

 特攻隊へ志願するものは「○」を、志願しないものは「×」を記入せよと迫られた青年たち。幾人かが「×」を書いたが、全員が「○」を書いたと報告され反論も許されない。
 意思の自由がないだけでなく、正しい情報さえ知らされない国民。そんな中で生きている人間もやはり思考力がなくなっていく。

 元の世界に戻ろうとする二人の青年。恋人への愛を織り交ぜながら手に汗握る展開となっていく。
 横山秀夫の『出口のない海』で描かれた人間魚雷「回天」についても書かれている。テーマは戦争と生きることであるが、まるでサスペンスを読むように読める。一度読んで考えてみて欲しい。 

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