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zoom RSS 『夕映えの道』/ドリス・レッシング/集英社/「老いと命について」

<<   作成日時 : 2005/06/07 05:15   >>

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 同名で映画化された作品。有名女性誌のキャリアウーマンが中年を迎えて変化していく様子と、老いについて考えされる作品。

 夫にガンの宣告。しかし、事態を受け入れることができないままに死を迎える。死後になって初めて、夫に優しくできず、どんなにひどい扱いをしたかに思い至る。夫とのセックスはうまくいっており、それがいかにピッタリだったかに気がつく。しかし、夫との会話がなかったことに愕然とする。死を迎えて、初めて夫への愛の深さを感じたのかもしれない。

 夫の死後、夢中でセックスを追い求め、いったい何人と寝たのか、誰と寝たのか、考えたくもないほど・・・。しかし、そんなセックスに満足感を感じるはずもなく、ある日ショックを感じる。
 今度は母がガンになり、その看護をするが、それも十分どころか、姉妹からも非難される。夫と母の死に直面し、中年になりつつあることに気づいた時、彼女に変化がおとずれる。

 新聞広告で「お年寄りの友だちになりたくありませんか」という文字を見て、一人の老婦人と友だちになる。
 ここからは長く退屈で、忍耐と後半への期待がなければ読み続けることさえ難しい作品となっている。しかし最後の展開は、退屈と忍耐を忘れさせてくれる作品へと変わっていく。

 老人と生と死、貧困と福祉と社会の問題、病院における「偉い」医者と研修医の問題、看護労働者の劣悪な労働条件などなど。社会の現実をリアルに描いている。
 高齢化社会到来といわれる時代。これらの問題を避けて通るわけにはいかない。歳をとっても活き活きと誇りを持って生きることのできる社会が必要だ。
 この作品は、そのために何が必要かを考えさせてくれる。

2003-12-30 REVIEW JAPAN 投稿

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