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zoom RSS 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』/サリンジャー、村上春樹訳/白水社/「青春時代に探し求めるものは・」

<<   作成日時 : 2005/05/08 05:39   >>

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 なぜ、なぜ、なぜ。物語の展開がわかりにくい。なぜ、この小説がいつまでも読まれるのか。主人公の一連の不可解な行動の中に、そうした衝動にかられる要素を誰もがもっているというのか。

 たしかに、教育が本当に必要な内容となっているのか、大人は自分たちの主観だけで子供に理想を押し付けているのではないか、そんな矛盾はこの世にいっぱいある。
 そうした状況の中で、主人公のホールデンは一種のコンプレックスを抱き、矛盾を抱え、自分でもどうすることもないジレンマに落ち込んでいっているのだろうと思う。

 しかし、この小説には、なぜそうなったのかの背景があまり書かれていない。所々にふれられてはいる。少年が深夜まで出歩ける社会の現実、不健全な性の氾濫。大人の社会の歪みの中に、青少年も生きている。そこにこそ原因があるのだろう。

 ちなみに小説にでてくる台詞の一部をみてみよう。
 「人がその人生のある時期において何かを探し求めているにもかかわらず、まわりの環境が彼にそれを提供することができない」「それでは人は探し求めることをやめてしまう」
 「人間のなす様々な行為を目にして混乱し、怯え、あるいは吐き気さえもよおしたのは、君一人ではない」「とても多くの人々が、今君が経験しているのとちょうど同じように、道義的にまた精神的に思い悩んできた」

 青春時代に少なくない人が、そんな想いを感じたかもしれない。しかし、しかしだ。この小説は、その探し求めるものを与えてはいないのではないか。
 提供しない環境はなぜおこるのか。その社会の歪みを明らかにすることが必要なのではないか。
消化不良になったのは、私だけではないだろう。答えはみんなで考えることも必要だろう。しかし、考えるだけではいけない。
 健全な精神が探し求める社会は、みんなの共同で実現させていかなければならないだろう。

2003-08-04 REVIEW JAPAN 投稿

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