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zoom RSS 『山本宣治(上)』/佐々木敏二/不二出版/「治安維持法改悪に反対した唯一人の代議士」

<<   作成日時 : 2005/05/29 14:11   >>

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 山本宣治を初めて知ったのは、西口克己の小説「山宣」だったと思う。その後、山宣の生涯を描いたものでは短いものしか読んでいない。本書は、上下巻として、山宣の生涯を本人の日記をも活用しながら鮮明に描いている。

 山本宣治、通称「山宣」は、帝国議会で最高刑を死刑とする治安維持法改悪に唯一人反対した代議士だった。そして、反対したその日にテロによって殺害された。あの暗黒の時代に、こんな人物がいたことを忘れてはいけないと思う。
 戦争反対を主張するだけで投獄された時代に、議会で投獄者への残虐極まりない特高警察の実態を暴露した人物である。

 上巻では、そうした思想、運動に到までの生き方が描かれている。熱心なクリスチャンであった山宣が、どのように思想を発展させたのか、本人の日記を活用しながら見事に描いていると思う。
 科学的性教育運動から、産児制限運動、いわゆる避妊方法の普及運動をするに至ったのか、山宣の内面的研究がなされている。
 当時は、今日のような避妊方法さえ人々は知らなかったし、避妊道具も簡単に手に入らなかった時代である。そして、「生めよ増やせ」の国策のもと堕胎が犯罪とされるだけでなく、避妊方法の普及さえ敵視されていた。

 多産による経済的圧迫、母体の危険回避のための避妊の必要性を感じた山宣。その運動が国民の中に広がるところで上巻は終わる。この性教育運動と産児制限運動の分析においてだけでも、本書を読む価値があったと感じた。

 しかし、私の最大の関心は下巻にあるようだ。

2003-11-23 REVIEW JAPAN 投稿

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