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zoom RSS 『くろふね』/佐々木譲/角川書店/「新しい日本をめざした人々」

<<   作成日時 : 2005/05/25 05:44   >>

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 帯に書かれた「古い体制を打ち破るために動いた男の知恵と熱き闘い・・・!!」に興味を感じて手に取った。
 もともと、幕末から開国までの歴史に興味がある。とりわけ洋学思想がどのように広がり、幕府の弾圧とどのような関係にあったのかに興味をもっている。

 本書は黒船を表題とするが、ペーリーの黒船から始まるわけではない。その十数年前の黒船から始まる。外国船の接岸が増える時代の中で、海防が幕府をはじめ知識人の関心ごととなる時代から始まるのだ。

 江戸湾巡見の測量をめぐって、蘭学者を憎悪する陰謀から起こった「蛮社の獄」の真相にも話は触れられている。
 主人公は、高野長英門下の測量士を率いた江川英竜の測量術に関心し、蘭学者の知識の高さに目を開く。そして、その後の蛮社の獄の真相を知るのである。
 蛮社の獄後の高野長英、渡辺崋山を描いた作品は多いが、その後の江川英竜を描いたところは珍しいのではないか。

 幕末の時代の中で、幕府内部に洋学の知識を積極的に吸収し、日本の近代化をめざした人物のいたことを著している点で、この物語の新鮮さがあるのではないか。

 勝麟太郎が長崎海軍伝習所を留年、留年して、結局卒業できず、口八丁で登りつめた話など興味深い。

 主人公の中島三郎助の名は、初めて聞いた。なぜ主人公が徳川存続に固執したかなどの状況はよく理解できなかった。
 しかし、幕末の時代を知る上でひとつの参考となる書であろう。

2003-11-06 REVIEW JAPAN 投稿

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