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zoom RSS 『一九四一黄色い蝶』/岩崎京子/くもん出版/「こぼれ落ちていった時、その大切さに気づくもの」

<<   作成日時 : 2005/04/30 07:10   >>

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 児童文学者が自らの体験をもとに書いた自伝的小説。子どもにも読めるように振り仮名が振られているが、内容は大人用の児童小説と言ったほうがよいかも知れない。

 1941年の正月から、12月8日の真珠湾攻撃、そして終戦までに起こった日々の暮らしの変化を、8歳、14歳、16歳の少女の視点から描いている。
 戦争色の強まるもと、正月の食卓の風景も変化していく。学校の授業には軍事教練が入り込み、運動場は農作物の耕作場へと変化していく。

 8歳、14歳、16歳の少女は、それぞれの人生経験と教育内容の変化に伴い、戦争に対する考え方さえ隔たりを持つようになる。
 のびのびと育っていた少女が、戦争に疑いを持つことなく「我慢しましょう勝つまでは」的に変化していく様子は、戦時教育の恐ろしさを感じてしまう。

 著者は「はじめに」に「『平和』は、それを手放したとき、初めて、その大切さに気づくものなのだ」と言う。
 自民党の改憲要綱づくりが着々と進められているが、そこには個人の自由よりも国家を上に置く内容が盛り込まれている。戦中の思想統制を可能とする危険な内容である。

 少女たちが視た戦争、少女たちが経験した戦争を、今一度振り返ることは、いま必要である。ぜひ、本作品からそんなことを考えて欲しい。

2005-04-06 REVIEW JAPAN 投稿

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